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×××悦楽後遺症×××

 

001

『書いていた言葉』を読んだ。

ヒトは五感によって
いろいろな強さの情報を得る。
どのくらいの強さか
それはその情報を受け取る個人と
その情報の種類
それからその情報を受けた環境
(一生のうちで、
いつのことか
という時間軸の要素も含めて)
によって決定される。

書いていた言葉は、
オレにとってもっとも強い情報だった。


002

『書いていた言葉』は
十時間ぐらいPCの前にいたにもかかわらず
一度しか読んでいない。

もう一度読むエネルギーが
今のオレにはそなわっていない。

 

003

『書いていた言葉』を読んでいて
せつなくなった。

キミを苦しめた原因がオレだと
思いあがっているのではなく、
(思いあがるって、
ここでは適切じゃない)
...うまく書けない。



004

『かいていた言葉』を読んで
そのあとキミにMAILを書こうとした。

けれど、
言葉を持つことが出来なかった。

 

 

005

『書いていた言葉』について
キミは
『貴方の知らないわたしの言葉だと思う』
と言った。

オレはキミのすべてを知ろうと思っていないし、
キミのすべて知ることは出来ないと思う。

けれど、今も
もっと知りたい。

 

006

『書いていた言葉』について
キミは
『わたし自身も知らなかったわたしの言葉』
と言った。

憤りを感じた。


『これも私だ』

キミはオレに言わなくてはいけない。

 

007


『書いていた言葉』に
キミが誰かとセックスをしたことが書かれていた。

キミがその誰かとセックスをすることを決定した
その意思の決定の瞬間を克明に知りたい
と思った。

そのセックスで何を感じたのか
それはどうでもいい。

 

008

『書いていた言葉』のコトを
キミは『醜い』と書いた。

何故醜いと感じるのか? と思った。

けれど、醜いと書かれた
キミのTEXTは
オレに向けられたものなのかもしれないし、
そうではないかもしれない。

オレは醜いとは思わない。

 


009


『書いていた言葉』を読んで
キミが書いた一つの古いTEXTが
鮮明に記憶から取り出された。

そのTEXTで
オレは初めてこのTEXTの書き手を意識した。

そこにはセックスのあと、
泣いている少女がいた。

 

010

『書いていた言葉』を読んで、
これはオレが欲っしたものなのか、
と感じた。

あのTEXTでセックスのあと泣いていた
オレの知らない少女は、
キミとオレとの関係によって
セックスのあと泣いている
オレの知っているオンナになった。
狂気だ。

 

011

『書いていた言葉』を手に入れて、
これが
かなりの時間と
あるだけの知恵と
資産の多くの部分と
近い将来の可能性の一部と
引き換えに手に入れたもなのだ
と思った。

そんなコトは考える意味が無い
と打ち消した。

 

012

『書いていた言葉』を読んだあと、
『キミに何も望まない』
という気持ちを確認した。

あの空港の時のオレも、
今日のオレも、
キミに何も望んでいない。

 

013


『書いていた言葉』を読んで
オレは違うオレになってしまったのかもしれない
という感覚になった。

だから
ヒトは他人になにかを施すことが出来るのか、
と自問自答した。
オレは他人に何も施さない。

 

014

『書いていた言葉』を読んで
オレは『書いていた言葉』を読む以前のオレ
ではないという感覚から逃れられない。

これは新しい情報に触れたのだから
当然の感覚なのか? 
けれど、いまのオレは、
いまのオレを受け入れるコトが
恐ろしく難しいと感じている。

 

015


『書いていた言葉』を読んで
『会ってみて、それでどう感じるかを知りたかった』
という言葉の背景を知っているように思っていた自分が
ものすごくイヤになった。

『背景の価値を感じられて、嬉しい』
は、オレのTEXTだが、
ゴミ以下、醜悪な排泄物だ。

 

016

『書いていた言葉』を読んで
東京にいた自分の中の楽しいと感じていた部分が
ものすごくイヤになった。

東京へ行った価値があったのか、
オレはいつか必ず検証する
(今はムリだけれど)。

それには『書いていた言葉』を
読む必要がある。

 

017

『書いていた言葉』を読んでいる時
オレの頭のTEXTの声が
キミの声なのに不意に気付いて、
その瞬間
目が見えなくなった。

意識を自分に戻して
小さな声を出して読み続けた。

 

018

『書いていた言葉』を読んだあと、
いまニホンにいたら
今夜キミとセックスをして
そして吐き気がして
そしてキミとの関係を打ち切るだろう
と感じた。

こんな想像をしても
何の意味もないけれど、
そうなっただろうと感じた。

 

019

『書いていた言葉』を読んだ後の、
この感覚は
今までに経験したいっさいの感覚と異なる。

だからこうして書いている。

 

020


『書いていた言葉』も
オレにとって宝石なのか。
まだわからない。

けれど、
まだわからないからといって
それが不快ではない。


021


書いていたキミに
いま

『好きだ』


告げた。


022

 書いていたキミは

いま

XX歳。

 


悦楽後遺症

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